― ALS支援から学んだ「意思決定」と「つながり」の大切さ ―
先日、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の利用者様を支えたチームで、多事業所合同のデスカンファレンスを行いました。医療、介護、福祉、それぞれの立場から感じた想いを共有し、支援を振り返りました。
利用者様は「自分を諦めない人」でした。病状が進行しても、前を向き、自分らしく生きる姿勢に、私たちは深く心を動かされました。ALS支援では、本人の意思決定をどう支えるか が何より重要です。特に若い世代では、家族の想いと本人の考えが異なることも多く、慎重で丁寧なコミュニケーションが求められます。
多事業所での関わりは、人も制度も物資も違うからこそ、情報共有の難しさと大切さを実感しました。初めて重度訪問介護と連携し、その専門的な支援の有難さに助けられた場面も多くありました。
そして何より、本人が私たちとの関係を築こうと努力し、受け入れてくださったことが印象に残ります。人と人が支え合う関係性の中に、在宅医療の本質があるのだと改めて感じました。
ALS療養者の支援は決して容易ではありません。しかし、関わった一人ひとりが、『その人らしい生き方を支えるために力を合わせる』その積み重ねが地域の在宅医療を強くします。
私たち訪問看護ステーション笑福は、これからも多職種と連携し、患者さま・ご家族に寄り添うケアを続けていきます。
看護師H
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