今回の学び
今回、訪問看護ステーション笑福はへきなん中央クリニック様と合同でデスカンファレンスを開催しました。
今回のテーマは、外国籍の利用者さまへの看取り支援です。
今回の学び
- 多文化ケアでは「言葉」だけではなく「価値観」を理解することが重要
- ご本人・ご家族との早期からの意思決定支援が安心につながる
- 看取りでは家族もケアの対象として関わることが大切
- 地域の医療機関と訪問看護が連携することで、より良い在宅医療につながる
言葉の壁を越えた先にある、本当のコミュニケーションとは?
先日、へきなん中央クリニック様と合同でデスカンファレンスを開催しました。
地域で暮らす利用者さまにより良い在宅医療を提供するためには、医療機関と訪問看護が日頃から意見交換を行い、それぞれの経験を共有することが欠かせません。
今回振り返った事例は、外国籍の利用者さまへの看取り支援でした。
文化や生活習慣、宗教観、死生観、そして言葉。
私たちは「言葉の壁」に目を向けがちですが、本当に難しいのは、その言葉の奥にある想いや価値観を理解することです。
訪問を重ねる中で、挨拶では自然とハグを交わし、片言の日本語や身振り手振りで少しずつ信頼関係を築いてきました。
しかし最期が近づいたある日、利用者さまが口にした「怖い」という一言。
その言葉が意味する不安や孤独、人生への想いを、私たちはどこまで受け止めることができていただろうか──。
今回のカンファレンスでは、そんな問いについて時間をかけて話し合いました。
多文化ケアで大切なのは「翻訳」ではなく「理解」
Q. 多文化ケアで最も大切なことは何ですか?
A. 相手の言葉を理解することではなく、その人の人生や価値観を理解しようとする姿勢です。
通訳機器を使えば言葉は伝えられるかもしれません。
しかし、本当のコミュニケーションとは、その人が歩んできた人生や大切にしている価値観、ご家族との関係性、そして最期に抱える恐怖や孤独まで理解しようと努めることだと改めて学びました。
また、日本語を話せるご家族がいらっしゃったからこそ、もっと早い段階から意思決定支援を行い、ご本人・ご家族・医療者が同じ方向を向けるような関わりができたのではないかという意見も共有されました。
看取りにおいてケアするのは利用者さまだけではありません。
ご家族もケアの輪に加わっていただくことで、ご本人らしい最期を支え、ご家族がその時間を受け止めていく支援にもつながります。
地域連携が質の高い在宅医療を支える
訪問看護だけで解決できることには限りがあります。
だからこそ、医師、看護師、リハビリ職、ケアマネジャーなど、多職種が互いの専門性を活かしながら支えていくことが重要です。
今回、へきなん中央クリニック様と合同でカンファレンスを開催できたことで、訪問看護だけでは気づけなかった視点や学びを数多く得ることができました。
訪問看護ステーション笑福は、これからも地域の医療機関と連携しながら、碧南市・西三河地域の皆さまが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、一人ひとりの価値観に寄り添った訪問看護を提供してまいります。
▶ へきなん中央クリニック様について
地域医療・在宅医療に力を入れ、訪問診療にも取り組まれている医療機関です。
公式ホームページはこちらからご覧いただけます。
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